2013年4月22日月曜日

【コラム】 陰陽五行で精神と肉体のバランスを手に入れる (前編)



※ こちらの内容は、4月に実施いたしました 渋井先生による陰陽五行のセミナー講義から一部をご紹介するものです。



◆ 東洋医学:発展の歴史 ◆ 

諸説ありますが、紀元前400年ころの中国で様々な知恵が体系化されたと言われています。

現在は漢方といわれる120種類くらいの植物や動物の成分(生薬)を摂取することが主流で、漢方の生薬には「上薬(上品)」「中薬(中品)」「下薬(下品)」の3つのタイプがあります。

  • 「上薬」というのは、毎日摂取して体質を強化するなどの効果があるもので、日々の食生活の延長として位置づけられるもの。
  • 「中薬」は少量か短期間なら毒性がなく、穏やかな作用であるもの。しかし長期間の摂取は毒になります。
  • そして「下薬」は病気を治す作用は強いものの、摂取量や期間に十分配慮する必要があるもの。端的にいうと「毒」であり、毒をもって毒を制すというコンセプトに近いものです


日本には3~4世紀に韓国から紹介され、16世紀くらいに日本独自の体系化がなされたといわれています。しかし、その後医療は西洋のものが取り入れられたことから、この領域の研究は江戸時代で止まっています。日本では生薬は煮たり焼いたりする技術がとても高いとされていますが、全ては江戸時代に開発されたものなのです。



◆ 東洋的な思想:陰陽論 ◆ 

東洋と西洋との比較をする際、最も注目されるのは物事を見るときの観点です。東洋は、一物二極性のコンセプトで、物事は対となる二つの概念によって存在するという考え方ですが、西洋はどちらかというと一物一極性で物質を細分化して捉える傾向があります。

また陰陽から易経という学問が生まれるわけですが、これと五行とはまた異なる考え方です。しかし、陰陽論でも五行でも、その中には「バランス」という概念があります。必ず対極があるという考え方… 対極同士で常に世の中はバランスしている。陰陽魚のシンボルでお馴染みの概念です。

例えば、死という概念は動物にはわからないと言われてます。ゆえに、動物には死という恐怖は存在しないことになるのですが、この死の対極にあるのが生です。これは、どちらが悪いというものではなく、両方が同時に存在することによって物事が成立するもの。そして、くっついたり離れたり、均衡したりを繰り返すことによって、宇宙の動きと連動してるわけです。

陰陽道では、物事が極まりすぎると逆の極みにたどり着くと言われ、例えば成功の頂点に達すると、バランスをとるために転落がある…或いは、もっとわかりやすく言うと、ダイエットをしすぎた女性が急に太り出すなど、何かをやりすぎると反対のことが起こります。したがってバランスを巧く保つことがテーマとなり、これを「中庸の極意」と呼びます。

この陰陽論的な観点に立つと、世の中の様々な動きにある程度説明がついてくる。例えば、世の中で特定の人々だけが儲けているという状況は存在しません。また、一方で世の中の人たち全員が幸せになるということもない訳です。

最も陰陽の対で説明するとわかりやすいのが肉体です。肉体で2つあるもの(例えば、目、腕や足、肺、腎臓など)は対でバランスを取っています。血液も動脈と静脈がある。筋肉を動かす時には、必ず、表の筋肉には力が入っていて、裏ではリラックスしています。うまく体が動かない時には、力を入れるよりも対になる部分をリラックスさせたほうが動のエネルギーを高めることが可能なのです。

陰と陽のバランスで世の中を見ていくと 男性(陽)&女性(陰)、太陽(陽)&月(陰)、動(陽)&静(陰)、光(陽)&闇(陰)、昼(陽)&夜(陰)、夏(陽)&冬(陰)が代表的なものです。例えば、最近 草食男子が増えてきているといますが、こういった世の中の減少もバランスなのです。対極ではきちんとバランスがとれた事象が起こっています… 強い女性たちの増加です。

しかし、常にバランスが取れていることが良いというものではありません。陽に振れる、陰に振れるというのは個性であり、それを楽しむことが重要です。冬があるから夏がある。その両方が常にあるから四季が生まれる。陰と陽がくっつたり離れたり均衡したりという動作があることのほうが健全なわけです。

そして本能に従うと、きちんとバランスをとる方向へと私たちの欲求は動いていきます。お酒を飲みすぎた時に皆さんはラーメンを食べたいと思いますね?その理由は麺が欲しいのではなく、塩が欲しいのです。お酒の陰のエネルギーを塩の陽のエネルギーで補いたい。だから、ラーメンの代わりにお味噌汁をとっても実は肉体は満足なのですね。このように、自分自身でちょっとした工夫をすることでいらぬ陰陽に触れることをコントロールすることは可能になります。


後編は五行について

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